こんなことを書いてます
環境コンサルタントへ転職したい人、環境コンサルタントになりたい人へ
世の中には多くの職業があります。
例えば、学生の方が知っている職業を数えてみると、多くて20種ぐらいでしょうか?
私が学生だった頃は、弁護士、医者、運転手、パイロット、スポーツ選手、サラリーマン、料理人、経営者、投資家などの一般的な職業しか知りませんでした。
実は環境コンサルタントという職業も学生時代は知りませんでした。
あの頃に知っていれば、環境コンサルタントを目指していたのかもしれません。
ただ、環境コンサルタントになる!と宣言しても、環境コンサルタントにも色々な職種があります。
Wikipediaで検索してみると以下のような分類がされていました。
まずは、環境コンサルタントとはどんなことをするのか?という説明が記載されていました。少し原文を整理しています。
環境保全に関する専門的知識や豊富な経験を持ち、その知識や経験に基づき自治体の環境政策、企業の環境に関連するコンサルティング、市民やNGO、事業者など様々な立場の環境保全活動に対するコンサルティングを実施する。
大気・水質・地質・騒音・植物・動物の生態系などの幅広い環境調査を行い、その調査結果から開発の影響を予測・評価し、それらを把握する環境会計や環境報告書の作成、環境保全のためのコスト算出などを行う。
事業計画が環境に著しく影響を及ぼすと判断した場合、それを回避するための対策を立案し提案も行う。
環境コンサルタントって地球の為に頑張れる価値がある職種なんですね。
そして、もう少し詳細に分類すると以下のようになります。
Wikipediaの原文を少し整理しています。
建設系
国土交通省が規定している建設コンサルタントから派生した環境コンサルタント。大規模な建設工事や道路工事などの開発事業を行うには、「環境アセスメント」と呼ばれる環境への影響を調査・予測・評価を行うことが義務付けられており、それらを実施するコンサルタント。
アセスメント系
自然環境、排水、廃棄物、土壌、大気などの分野において、サンプリングや測定などの環境調査を実施し、評価することで顧客に対しベストソリューションを提供するコンサルタント。建設コンサルタント会社の環境部署のコンサルタントが多くを占めるが、独立したアセスメント系環境コンサルタント会社も多い。
法規制系
環境保全活動などへの助言・指導、環境診断としてあらゆる業種・規模の企業等を対象に、環境法規制の順守状況(コンプライアンス)や温暖化防止対策、環境マネジメントシステム運用状況などを診断し、改善策を提供する環境コンサルタント。
Corporate Social Responsibility (CSR)系
環境経営支援(環境パートナー)、統合認証支援、CSR/社会・環境報告書作成などを行う環境コンサルタント。
カーボンオフセット・排出権取引系
地球温暖化対策支援(CDM/JI)、LCA、カーボンフットプリント、排出権取引、カーボンオフセットなどを行う環境コンサルタント。
廃棄物系
廃棄物対策支援を行う環境コンサルタント。
読者の方も色々な環境コンサルタントがいることを理解できたと思います。
まだまだ、分類を深めれば多種多様な環境コンサルタントが存在します。
例えば、環境デューデリジェンスを実施する環境コンサルタントです(笑)。
企業の環境DDの担当者にはどうすればなれるの?
まずは、環境デューデリジェンスには興味があるけど、環境コンサルタントにはなるつもりは無い読者の方の為に、一般企業に属しながら環境デューデリジェンスと関わりを持つ方法を記載していきます。
企業の環境DDの担当者になるには、製造業やメーカーに入社又は転職する方が望ましいです。
なぜなら、M&A(企業買収)の際に環境デューデリジェンスを必要とするケースが多いからです。
製造業やメーカーに入社又は転職すること。
これが最初のステップとなります。
次のステップとして、企業の環境DDの担当者になるには、環境関連の部署、不動産関連の部署、経営企画関連の部署に配属される必要があります。
環境関連の部署、不動産関連の部署、経営企画関連の部署に配属される
新入社員としての入社ならば、「運」が必要ですが学歴が関連部署に導いてくれる可能性があります。
もしくは、就職活動時の面接で希望の部署を伝えることができるのであれば、環境DD業務に関連する部署に配属される確率を上げることができるでしょう。
ただ、上述していますが、前提として入社した企業が製造業やメーカーといった産業でM&A(企業買収)を実施している必要があります。
ここで事実を1つ書いておきます。
新入社員が直ぐに環境DDの担当者になれることはまずないと考えてよいでしょう。
なぜなら、基本的にM&A案件に関しては、インサイダー取引などの違法面の懸念等が存在するので企業の中でも閉鎖的にM&A業務が遂行される傾向にあります。
つまり、新入社員が入社して直ぐに、MA&案件のような企業の確信的な取組のプロジェクトに参加する機会はほぼないということです。
一方で、閉鎖的なプロジェクト故に、企業内で環境デューデリジェンスのノウハウを持ち合わせた人材が数ないことも事実です。
通常業務のように定常的ではなく、上司から部下といった流れで業務の引継ぎを行うことがないからです。
企業の環境DDの担当者にとって、環境デューデリジェンス業務は非定常業務にあたります。
そういった意味では、新入社員で入社し、数年間の月日が流れた時、この専門サイトで得たノウハウが環境DD業務に関与する為のアピールポイントになります。
転職者である中途採用者にも同じことが言えると思います。
企業は即戦力を必要とする時代です。
転職活動の面接時に、自分のスキルとして環境DD業務を伝えることができれば、環境DD業務に関与できる可能性が高くなります。
一方で、偶発的に企業の環境DDの担当者になった方は、この専門サイトで知識やノウハウを溜め込んでみてください(笑)。
嫌々な気持ちで環境デューデリジェンスを実施するよりは、いつどこで役にたつか分らない特殊な知識と能力になりえると思います。
是非、この専門サイトを活用してください。
環境デューデリジェンスの基礎を学ぶにはこの記事からどうぞ。
環境DDを実施する環境コンサルタントにはどうすればなれるの?
知り合いの環境コンサルタント会社にインタビューしてみたところ、環境DDをメインで実施する環境コンサルタントになる為のキャリアモデルは、いくつものパターンがあるそうです。
環境DDをメインで実施する環境コンサルタントは、環境デューデリジェンス業務が環境アドバイザリー業務と呼ばれることがあるので、環境アドバイザーと名乗ることがあります。
まずは、環境コンサルタント会社や建設コンサルタント会社に入ってください。
もちろん、環境DD業務を実施している会社に入ることが大前提です。
環境デューデリジェンスを実施してる会社は国内にもたくさんあります。
ただ、海外案件の環境デューデリジェンスも担当する環境コンサルタントになりたいということであれば、環境コンサルタント会社や建設コンサルタント会社は限定されてくると思います。
それに海外案件の環境デューデリジェンスとなると言語スキルの準備も必要になります。
ただ、国内で環境デューデリジェンス業務を多く経験し、海外案件も実施するという流れであれば、そこまで言語スキルが必要になるということでもありません。
環境コンサルタントとしての技術や知識、経験が備わっていれば、海外案件でも実施する内容は同じなので十分に活躍できると思います。
私の知り合いの環境コンサルタント会社にも多言語ができない環境コンサルタントで海外案件の実績を多く有している方もおられます。
ここで、インタビューした環境DDコンサルタントのキャリアモデルを図に整理してみました。
もし、読者の方で環境DDコンサルタントになりたい方又は転職したい方は以下のようなキャリアモデルを参考にして、環境DDコンサルタントになってください。
まずは、キャリアモデルその1です。これが一般的にキャリアモデルのようです。
次にキャリアモデルその2です。ある程度の基礎を極めてからという印象です。
最後がキャリアモデルその3です。
大学でも環境系ではない大学生や畑違いな職業からの転職などがこのケースに該当するということですね。
でも、なんだかんだで、新しいことの方が仕事として面白いことが多いので、良いキャリアモデルだと私は思います。
いかがでしたか?
大学生の方、環境DDコンサルタントに転職したい方の参考になれば良いです。
まずは、いくつかの就職や転職サイトに登録して就職や転職市場の募集企業を見てみましょう。
各々の就職や転職サイトでも募集企業の特徴は異なります。
他に環境デューデリジェンスに係る職種はないの?
あります。
弁護士や証券会社、独立系M&A専門会社に入社又は転職することです。
このパターンは少し特殊なので、説明をしきれません。
環境系の弁護士になるには、司法試験をパスしてください。
証券会社又は独立系M&A専門会社における環境DD専門家になるには、金融を勉強して証券会社に入社又は転職してください。
私は弁護士や証券マンになる能力がないので、これ以上の記載は控えさせて頂きます(笑)。
本当に役立ったおすすめ転職サイトと転職エージェント
私と私の知り合いの環境コンサルタントたち(土壌汚染調査技術管理者)の転職活動で最もよく利用されていたオススメ転職サイトと転職エージェントは以下のとおりです。
ACJリクルートメント
ACリクルートメントは管理・専門職、ミドル・ハイクラス向けの高年収層に特化した転職エージェントです。
公式ホームページはこちらです。
土壌汚染に関連する業務は技術職や専門職に該当します。技術職の転職にも強いというイメージです。
私を含めた他の環境コンサルタントたちの半数以上が利用していました。
登録サイトはこちらです👉
マイナビ
次は株式会社マイナビです。転職サイトとしては有名ですよね。
20代用の公式ホームページはこちらです。
https://mynavi-job20s.jp/
20代から今の転職や将来の転職を考えていても不思議ではない世の中です。
マイナビは私を含めた他の環境コンサルタントたちの半数以上が利用していました。
登録サイトはこちらです👉 マイナビジョブ20’s
とりあえず、上記の3つの転職サイトと転職エージェントサイトを軸に転職の準備を進めることが良いと思います。
転職は人生のターニングポイントになる可能性があります。
しっかりとリサーチから準備して、素晴らしい転職をされることを願っています。
最後まで記事を読んで頂き有難う御座いました。