環境デューデリジェンスの現地調査の際に便利なグッズ – フェーズ1調査編(その2)-
この記事は前回の記事の続きとなります。
前回の記事では、安全靴やクリップファイル、ノートなどの準備品を紹介しました。
いずれの準備品も環境デューデリジェンスのフェーズ1の現地調査の目的に合ったもので、私の経験上、現地調査の際に持参していて良かったと感じた準備品です。
まだ、前回の記事を読まれていない方(あなた)は以下の記事を参照ください。準備品を通して現地調査のイメージがなんとなく伝わってくるかもしれません(笑)。
もし、あなたが「前回の記事は既に読んだよ」という場合は、引き続きこの記事をお楽しみください。
今回の記事でも環境DDの現地調査で便利なアイテムを書いています。
また、なぜ、そのアイテムが便利だったのかも書いていますので参考になると思います。
環境デューデリジェンスのフェーズ1の現地調査時に便利なアイテムとは?
安全靴、クリップファイル、ノートの次はボールペンです。
「フェーズ1の現地調査に適したボールペン?そんなボールペンってあるの?」と思いましたか。
ここは環境DDの専門サイトです。可能な限り、色々なことを書いていきますよ。
ただ、プロフィールで書いているように、私が長年、環境デューデリジェンスに携わる中でこのボールペンが良かったというのがオススメする判断の基準です。
なので、万人うけするアイテムではないかもしれません(笑)。
オススメするボールペンは「LAMYのピコ」というボールペンです。ちなみにドイツ産です。
このボールペンがなぜ、フェーズ1の現地調査の向いているのかという理由ですが、この「LAMYのピコ」は使用しない時の長さが約9cmなんです。使用する時でも12.5cmぐらいになります。
9cmの長さだとポケットにすんなり収まってくれます。スーツの胸ポケットにも綺麗に収まります。また、このピコは適度な重量とても良い肌触りがあるので手に馴染みます。
「LAMYのピコ」はこんな商品です。
安全靴、クリップファイル、ノート、ボールペンとくると、次はレーザー距離計です。
「レーザー距離計??って何?」となりますよね。このアイテムはレーザーを用いて対象物までの距離を測定する機器です。
このレーザー距離計は、フェーズ1の現地調査の際に建物同士、配管同士などの間の距離(長さ)を測定するのにとても有効です。
一昔前は、コンベックス(メジャーや巻尺とも呼ばれます)を何回も当てなおして距離を測っていました(笑)。
どんなケースで活躍したのかという点ですが、通路の幅や消火器と消火器の間の距離、構造物と通路の距離など、意外とフェーズ1の現地調査において距離を明確にしておきたいことがあります。
そんな時、レーザー距離計は有効です。
あと一昔前と表現しましたが、コンベックスを持参していれば、いくらでも活躍してくれます。
排水枡の深さや地表面の油などの染みの大きさなどを把握するのにはもってこいです。
ただ、測定したい長さを長めに想定していると大きめのコンベックスを購入しがちですが、やはり5mぐらいのコンベックスが持ち運びにも適度な長さの距離にも最適です。
私はこのコンベックスを使用しています。持ち運び時にベルトに固定できるのが魅力の1つです。
次はデジタルカメラです。デジタルカメラは現地の状況を記録する為のものですが、制限が厳しいM&A案件では現地調査の際のカメラでの撮影が禁止されることがあります。
対象工場の方が写真を取ってくれて、あとで共有して頂くという案件もありました。
また、最近のスマートフォンのカメラは画質が良いのでデジタルカメラを利用せずにスマートフォンで写真を撮ろう!となりますが……
工場内を歩いて回る時にスマートフォンは禁止だけどデジタルカメラならOKというパターンも私の経験上ありました。
したがって、デジタルカメラの準備は必要ということです。
では、どんなデジタルカメラがフェーズ1の現地調査に向いているかということですが、防水で防粉塵のカメラが良いです。
雨の日のフェーズ1の現地調査もありますし、粉塵が堆積してる作業場を歩くこともあります。
こんなデジタルカメラを検討してみるのはいかがでしょうか?
「雨の日のフェーズ1の現地調査」という言葉が出てきたので、折り畳み傘も紹介しておきます。
やはり持ち歩くものなので、鞄に収納できて、使用したい時にすぐに使用できる傘が良いです。
あとは手持ちのライトでしょうか。
フェーズ1の現地調査では、上述の通り、排水枡の深さやマンホールの中などを確認することがあります。また、地下の施設を確認することもあります。
そんな時、細くて遠い場所を明るく照らしてくれるライトがあると有難いですよね。
スマートフォンなのでライトを代用することができますが、狭いスペースの遠くを照らすという目的にはあまり適用していません。
地下タンクが設置されている場所のマンホールの中の確認、吹き付けアスベストが存在する可能性が高い屋根裏の確認などに高性能の手持ちライトは有効です。
この手持ちライトはUSB充電式なので、万が一の震災時にも活躍します。なので一石二鳥です。
最後は付箋(ポストイット:Post-it)です。
あなたも「付箋?」となるかもしれませんが、実はこの付箋がフェーズ1の現地調査ではとても重要なアイテムになります。
付箋は主に現地調査中の資料確認の際に使用します。
勘の鋭いあなたは既にお気づきだと思いますが、そうです。そうです。
資料の大事な部分のマーキングです。あと対象会社の担当者の方にコピーを依頼したい資料のマーキング、平面図の中の懸念事項箇所のマーキングなどです。
提供された資料(例えば、許可書のコピーや検査報告書など)を持ち帰ることができるのであれば、資料に直接書き込むことができると思いますが、一方で返却する場合は、付箋による一時的なマーキング効果的です。
場合によっては、大量の資料を現地で確認する必要があります。
その時に、どれがコピーを依頼する資料だったけ?とならないように必要に応じて付箋でマーキングです。
細くて透明のフィルムタイプは、スタイリッシュで海外の環境コンサルタント会社にも好評でした。
ザ・付箋と言えばこのタイプですよね。付箋が大きいと書き込む情報量が多くなるので有効活用できます。
最後まで読んで頂きありがとうございました。