こんなことを書いてます
環境デューデリジェンスの現地調査の際に便利なグッズ – フェーズ1調査編(その1)-
環境デューデリジェンスの現地調査には、フェーズ1調査の現地調査とフェーズ2調査の現地調査があります。
そして、各々の現地調査の目的は異なります。
フェーズ1調査の現地調査は、現地視察やサイトビジット(Site Visit)という言葉と同じです。
つまり、調査対象となる工場や土地を環境コンサルタント会社や企業の環境DDの担当者が実際に現地を訪問し、現地の状況を確認するということです。
フェーズ2調査の現地調査は、土壌や地下水試料の採取が目的になります。
時には土壌掘削専用のマシンを搬入し、地表面より5m下の土壌を採取することもあります。
ある意味、工事作業をイメージすると理解しやすいです。
もし、読者の方(あなた)が現地調査という観点よりも土壌試料の採取が気になるのであれば、以下の記事を参照ください。
表層土壌や深い深度にある土壌の採取方法を説明しています。
話がこの記事のタイトルと少しずれてしまっていますが、さらにもし、あなたの頭の中に現地調査でフェーズ1?フェーズ2?というクエッションマークが浮かんだのであれば以下の記事を参考に読んでみてください。
この記事の内容を理解する近道になります。
もし、現地調査って何?必要なの?となっている場合は以下の記事をお読みください。
今後の記事で、フェーズ1やフェーズ2の現地調査で実際にどのようなことをするのかを詳細に書いていこうと予定していますが、まずは現地調査に向けて準備すべき装備品のことを書いていきます。
この記事ではフェーズ1の現地調査で、現地工場などを訪れた際に持参していると便利なものを紹介していきます。
少し環境デューデリジェンスを理解するための専門的な内容から遠い内容に感じるかもしれませんが、実は現地調査の際に重要になることです。
紹介する装備品や文房具は、基本的に現地調査に同行する企業の環境DD担当者にも環境コンサルタント会社にも共通するものですし、海外の環境デューデリジェンス案件でも国内の環境デューデリジェンス案件でも、その便利さは必要性は変わりません。
一般的には、読者の方が所属している企業から文房具などが支給されていると思いますが、通常の業務では使用しない文房具などを効率性などの観点から環境デューデリジェンスの現地調査では使用することがあります。
是非、参考にしてみてください。
環境デューデリジェンスのフェーズ1の現地調査時に必要な保護具とは??
まずは、保護具について書いていきます。
私の経験上、現地調査では敷地内のあらゆる場所を歩きながら、環境面に関連する施設や作業場所、保管場所などを確認していきます。
当然、工場などの建物内も歩いて状況を確認します。
したがって、製造工程エリアや廃棄物保管場所、足場の悪い敷地境界付近なども視察することになるので、安全靴はフェーズ1では必須になります。
もしかしたら、あなたが安全靴という言葉を初めて知ったという可能性もあるので、簡単に説明しておきます。
安全靴 (Safety shoes)とは、簡単に言うと靴のつま先に鋼板や硬質合成樹脂が備わっている靴で、作業場所などでの危険から足を保護することを目的とした靴です。
普通の靴よりは、安全が考慮された分、少し重量がありますが全国の工場や工事現場で働いている人のほとんどが作業時に履いている靴です。
日本工業規格(JIS)でも定義されえおり、JIS T 8101安全靴では、「主として着用者のつま先を先しんによって防護し,滑り止めを備える靴。」と定義されています。
例えば、以下のような靴です。
どうですか、少しはイメージがわいてきましたか?
もし可能なら、街中の工事現場などで作業されている方の靴を見てみて下さい。必ず履いておられます。
私の経験に基づくと、多くの調査対象サイトでサイト入場の際に安全靴の着用をお願いされました。
今は色々なタイプに安全靴があり、一見、スニーカーに見える安全靴も購入することができます。
スニーカータイプはこんな感じの安全靴です。
工場の作業場のみ安全靴で歩くという決まりがある工場などもありましたが、作業場から出た際にその都度、普通の靴に履き替えるのは面倒なので黒い安全靴の購入を検討してみるのも良いと思います。
意外と靴を2足分持ち歩くのは、重いですし面倒ですからね。
スーツを含め、色々な服と一緒に履いても違和感がないタイプの安全靴は以下のとおりです。
ただ、家から調査対象サイトまで安全靴を履いていく過程で、飛行機を使用される方は注意してください。
鋼板が入っている安全靴だと、空港の保安検査場のゲートを通過する時に音がなります。
なので、事前に保安検査場の担当者に「安全靴です」と申告してください。スリッパを渡されます。
スニーカータイプの安全靴を履いていた時に、保安検査場で3回も再検査した後に自分が安全靴を履いているということに気が付いたという失敗談が私にはあります。
あと、ヘルメットの持参を依頼されたことはありません(笑)。
万が一、あなたが自分自身の安全を守るためにヘルメットも持参したいという場合は、以下のヘルメットはどうでしょうか。
持ち運びに便利ですし、震災が発生した際にも活躍します。
備えれば憂いなしです。
環境デューデリジェンスのフェーズ1の現地調査時に便利グッズとは??
フェーズ1の現地調査時に便利なグッズは、人それぞれの意見がありますが、目的を明確にしていくと「これは便利だ!」というものがあります。
例えばフェーズ1の現地調査では、やはり調査対象サイト内の工場の平面図などを持ち歩きます。そして、必要に応じてその平面図にメモをしていきます。
そうです。あなたが想像されているとおりです。
クリップファイルがあれば、立ちながらでもメモを取ることができますよね。
工場内なので基本的にメモが取れるような机や椅子があるわけではありません。
でも、このクリップファイルのサイズが大きすぎたり、メモをしている時にメモ用紙や平面図が風で飛んでいってしまったり、歩いている時に落としてしまうと大変なことになります。
さらに、持ち歩くという観点からボールペンやポストイットを収納できるとクリップファイルがあれば素敵ですよね。
小物でポケットが一杯になると歩きづらいですからね。それに現場写真の撮影用にカメラも持ち歩く必要があります。ポケットがたくさんある服であれば良いのですが…..。
どうですか?「たしかに、機能的なクリップファイルはありだな…。」と思いませんでしたか?。
私が使用していたクリップファイルは以下のクリップファイルです。
A4サイズでバンドで紙が飛んでいくことを防ぐこともできます。さらにボールペンも何本か収納でき、とても使いやすいです。
もちろん、クリップファイルを使用するではなく「ノート」にメモするのが好きだという方もいると思います。
私も環境デューデリジェンスの現地調査の状況によっては、ノートを使用することがあります。
どんな状況かというとクリップファイルを持ち込めない場合や、現地調査用の事前情報をノートに書き込んで整理している場合です。
ノートのメリットはメモをたくさんとれるということと、普段も使用しているので持ち運びに慣れているという点です。さらにサイズも好みで選べます。
私は経験上、A5サイズやA7サイズのノートをよく使用していました。A5サイズは主にインタビューなどのメモに、A7サイズは現地を歩いて視察する際に持参していました。
ノートは海外で生産されているノートを好んで使用しました。
なぜ海外のノートなのかという理由は、海外のノートは、罫線が「方眼」になっているものがからです多いからです。
方眼紙だとメモの取る際に、図として記録することも安易にできるので好んで使用しています。あとは、サイズと「見た目」(スタイリッシュかどうか)です(笑)。
あなたもフェーズ1の現地調査用に自分に合った好みのノートを探してみてはいかがでしょうか。ちなみに私のオススメは以下のノートです。
A5サイズのノートです。
A7サイズのノートです。
長文になってなってしまったので、続きは別の記事で書くことにします。最後まで読んで頂きありがとうございました。