こんなことを書いてます
【必読】環境デューデリジェンス(環境DD)の実務 – 環境DDの中級編 –
この記事は環境デューデリジェンス(環境DD)の実務の中級編です。
読者の方(あなた)がこの記事が環境デューデリジェンスの専門サイトを訪問して初めての記事だった場合、以下の記事を読んでから戻ってきてください。
なぜなら、この記事は【環境DDの概要】→【環境DDの基礎編】→【環境DDの中級編】←今ココだからです。
環境DDの概要や環境DDの基礎編を読むのにそれほど時間はかかりません。
もし、あなたが環境DDの概要は知っているよ!という場合は、以下の記事からでも問題ありません。
そして、【知っていますか?】環境デューデリジェンスの概要 を読み終えた後、環境デューデリジェンスのイメージが頭にある状態の今、以下の記事を続けてお読みください。
この専門サイトを訪問されているということは、あなたは環境デューデリジェンスや土壌汚染問題に興味があるという人だと思います。
したがって、この記事を読み進める上で上記の二つの記事は【必読】なのです。
ただし、ある程度、環境デューデリジェンスを知っているよ!という場合は、上記の2つの記事をスルーしても構いません。
さて、ここまでの復習をすると【知っていますか?】環境デューデリジェンスの概要 の記事で環境DDの概要を学んだと思います。
そして、【学ぶべし!】環境デューデリジェンスの実務 – 基礎編 – の記事でフェーズ 1 環境サイトアセスメント調査とフェーズ 2 環境サイトアセスメント調査、環境DDにおける各フェーズの流れを学んだと思います。
本記事では、環境デューデリジェンスの業務に少し踏み込んでみることにします。
買収側企業による環境デューデリジェンス(Buy’s EDD)と売却側企業による環境デューデリジェンス(Seller’s EDD)
一般的なM&Aはシンプル中のシンプルに表現すると企業同士の買う・買わないのやり取りです。
近年では共存目的や後継者問題によるM&Aも多いですが、私の中の一般的なM&Aは企業間同士の売買です。
なぜ、このような話をするかというとM&Aと1つの企業だけでは成立しないということを説明する為です。
必ず複数社がM&Aの舞台であれやこれやのやり取りを行うわけです。
M&A案件のデューデリジェンスにおいても必ず買収側の企業と売却側の企業であれやこれやのやり取りを行います。
環境デューデリジェンスにおいては以下の図が理解しやすいと思います。
上述のとおり、買収側の企業と売却側の企業が行う環境デューデリジェンスではDDの制限や目的が異なります。
この点に関して、詳細な内容が記載されているのが以下の記事です。
さらにこの記事では、環境DDの目的に応じた業務仕様に関して記載されています。
もし、あなたが環境DDの目的に応じた業務仕様って何?となってる場合、勘が鋭いです。
実は環境デューデリジェンスは総称です。
例えば、土壌汚染問題の把握を目的とした環境デューデリジェンスを実施する必要があるのに業務仕様が環境・労働安全衛生のコンプライアンス問題を把握するための調査のみでは、とても非効率ですよね。
もし、あなたが環境・労働安全衛生のコンプライアンス問題って何?となっている場合、尚更、以下の記事を読んでみてください。色々な謎が解けると思います。
記事の内容はいかがでしたか?
だんだんと環境DDの知識が増えてきたと思います。
是非、次のステップに進みましょう!!
ここからは少し記事の切り口を変えて、少しM&A取引の概要に戻ります。
M&Aのオークション型式の案件とM&Aの相対形式の案件
M&A案件を”型式”という観点から分類するとオークション型式の案件と1 on 1 型式の案件に分類することができます。
文章で説明する前に図でイメージを共有してみます
オークション型式の案件では、売り手企業が複数社の買い手企業を一度に相手にすることから、必然的に売り手企業の負担(情報開示などの作業)が大きくなります。
そして、この売り手企業の負担が環境DDに影響を与えるわけです。
環境デューデリジェンスでは、DD期間に開示される情報の量や質、現地視察の有無、DD期間の制限などにより、最終的な評価の精度が左右されるからです。
詳細は以下の記事をお読みください。え!?こんなことが!という発見があると思います。
オークションなんて言葉を普段は聞かないですよね(笑)。
絵画とか昔の有名人の私物やらが競売にかけられるということが私のオークションのイメージです。
しかし、M&A案件では【会社】も競売の対象となるということです。これが資本主義という世界観です。
ところで、環境デューデリジェンスでは現地視察の有無やDD期間の制限などに影響を受けると上述していますが、特にフェーズ2環境サイトアセスメント調査は時間が必要となる業務です。
特に海外M&A案件でのフェーズ2環境アセスメント調査の実施は、一筋縄ではいきません。
なぜ、一筋縄ではいかないのか?
それは時差や言語、法規制、文化が異なる2国間又は複数国間で買い手企業と売り手企業がスケジュール等を調整しなければならないからです。
海外M&A案件でフェーズ2環境アセスメント調査というキーワードがM&A取引で浮上するとM&Aを実施している企業、M&A取りまとめているFA(ファイナンシャルアドバイザー)、環境DDを実施している環境コンサルタント会社の意見が分かれるポイントでもあります。
そんな時に、どういった対応策や考え方があるのか?という疑問があなたに生じているのであれば、以下の記事は必読です!
M&A海外環境デューデリジェンスにおけるフェーズ2の実施について
読んでみて感想はどうでしょうか?あなたのイメージ通りでしたか?
いずれにせよファイナンシャルアドバイザーや弁護士先生と協議しながら対策方法を検討することが望ましです。
もちろん、環境コンサルタント会社がなぜ、フェーズ2環境サイトアセスメント調査を当該M&A案件で推奨するのかも確りと聞くべきですね。
優秀なファイナンシャルアドバイザーや弁護士先生、環境コンサルタント会社ならば、必ず良い方法を提案してくれます。
どうですか?
だんだん、環境デューデリジェンスに関する知識が増えてきて、一段、一段、階段を上っている感じではないですか?
しかし!!もっともっと、この環境デューデリジェンスは奥が深いです。
続きはまた別の記事で書きますね。
最後まで読んで頂きありがとうございました!