土壌地下水汚染の基準

【知らないと…】土壌汚染対策法に関連する土壌基準や地下水基準、土壌ガス基準

土壌汚染対策法のガイドライン内の基準

 

環境省は2002年に土壌汚染対策法を公表しています。

 

土壌汚染対策法(通称【土対法】)に定められた条項は、一般的に土壌汚染問題を解決する調査や浄化対策工事で使用されています。

土壌汚染対策法の施行の目的は、土壌汚染の状況の把握に関する措置及びその汚染による人の健康被害の防止に関する措置を定めること等により、土壌汚染対策の実施を図り、もって国民の健康を保護することです。

 

土壌汚染対策法は2002年に公表されてから、産業界における土壌汚染問題の状況に合わせて改正されています。

その土壌汚染対策法の改正に基づいて、土壌汚染対策法を詳細に解説する土壌汚染対策法のガイドラインも改正されています。

 

土壌汚染対策法のガイドラインにはいくつかの評価基準が記載されています。

 

例えば、以下の土壌及び地下水汚染を評価する為の基準です。

 

🔷 土壌汚染対策法の土壌溶出量基準

 

🔷土壌汚染対策法の第二溶出量基準

 

🔷土壌汚染対策法の土壌含有量基準

 

🔷 土壌汚染対策法の地下水汚染基準

 

🔷土壌汚染対策法の目標地下水濃度

 

🔷土壌ガス調査の分析に関する定量下限値

 

これらの基準は土壌汚染対策法で定められている特定有害物質に関する要措置区域の指定に係る基準(汚染状態に関する基準)や地下水汚染の状況を把握する為の基準であったり、土壌ガス調査の結果を判断する数値です。。

 

これらの基準は国内の環境デューデリジェンス調査の際に比較すべき基準として採用されています。

 

各々の基準や目安は以下の示すとおりです。

 

 

土壌汚染対策法の土壌に関する基準

 

土壌汚染対策法の土壌汚染に関する基準や目安は以下のとおりです。

 

🔷 土壌汚染対策法の土壌溶出量基準

 

🔷土壌汚染対策法の第二溶出量基準

 

🔷土壌汚染対策法の土壌含有量基準

🔷自然由来の汚染と判断する際の含有量(全量分析)の上限値の目安(mg/kg

 

これらの基準は土壌汚染対策法で定められている特定有害物質に関する要措置区域の指定に係る基準(汚染状態に関する基準)や自然由来を評価する為の目安です。

 

 

 

また、上述の基準及び目安の一覧は以下のとおりです。(2020年5月25日 現在)

 

第1種特定有害物質の汚染状態に関する基準及び第二種溶出量基準

 

第2種特定有害物質の汚染状態に関する基準及び第二種溶出量基準 第3種特定有害物質の汚染状態に関する基準及び第二種溶出量基準

 

 

ちなみに上記の特定有害物質の中でカドミウム及びその化合物並びにトリクロロエチレンに関しては、基準値の改正があります。

両特定有害物質の基準は現行の基準と比較すると厳しくなります。

改定される基準値は以下のとおりです。

 

カドミウム及びその化合物、トリクロロエチレンに係る土壌の基準

 

上記のカドミウム及びその化合物並びにトリクロロエチレンの基準値の改正に関する表内の記載では、地下水基準も変更となることから記載しています。

 

 

施行期日令和3年4月1日からです。

 

詳細は以下のリンクを参照ください。

土壌の汚染に係る環境基準についての一部を改正する件等の公布及び意見募集(パブリックコメント)の結果について

 

 

 

自然由来の汚染と判断する際の含有量(全量分析)の上限値の目安(mg/kgは以下のとおりです。(2020年5月25日 現在)

自然由来の汚染と判断する際の含有量(全量分析)の上限値の目安

 

 

土壌汚染対策法の地下水に関する基準

 

土壌汚染対策法の地下水汚染に関する基準や濃度は以下のとおりです。

 

🔷 土壌汚染対策法の地下水汚染基準

 

🔷土壌汚染対策法の目標地下水濃度

 

これらの基準は土壌汚染対策法で定められている特定有害物質に関する地下水基準又は設定することができる目標地下水濃度です。

 

 

 

 

 

地下水基準の一覧は以下のとおりです。(2020年5月25日 現在)

 

第1種特定有害物質の地下水基準 第2種特定有害物質の地下水基準 第3種特定有害物質の地下水基準

 

 

ちなみに上記の特定有害物質の中でカドミウム及びその化合物並びにトリクロロエチレンに関しては、基準値の改正があります。

両特定有害物質の基準は現行の基準と比較すると厳しくなります。

改定される基準値は以下のとおりです。

 

カドミウム及びその化合物、トリクロロエチレンに係る土壌の基準

 

上記のカドミウム及びその化合物並びにトリクロロエチレンの基準値の改正に関する表内の記載では、土壌に関する基準も変更となることから記載しています。

 

 

施行期日令和3年4月1日からです。

 

詳細は以下のリンクを参照ください。

土壌の汚染に係る環境基準についての一部を改正する件等の公布及び意見募集(パブリックコメント)の結果について

 

 

 

土壌汚染対策法の土壌ガス調査に関する測定値

 

まず、重要なことを記載します。

 

土壌汚染対策法において、土壌ガスの基準は存在しません。

 

土壌ガス調査の測定値に関して、土壌汚染対策法の土壌汚染ガイドラインでは以下のとおり記載されています。

 

土壌ガスに含まれる試料採取等対象物質の濃度の定量が可能であり、かつ、定量下限値が0.1 volppm 以下(ベンゼンにあっては 0.05 volppm 以下)である方法を用いる。

 

この上述した土壌ガス分析の定量下限値(検出下限値)が一般的に土壌ガス調査の測定結果に対する判断数値として扱われています。

 

 

 

第1種特定有害物質の各定量下限値は以下のとおりです。

 

第1種特定有害物質の土壌ガスの定量下限値

 

 

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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