環境DDって何? - 環境デューデリジェンスのメモ その1 –
ここまで私は環境デューデリジェンスに関連する複数の記事を書いてきました。
実は、この環境DDって何?の記事は、複数の記事を本サイトで書いた後に作成した記事になります。
主に環境デューデリジェンスに関する基礎知識などの内容について書いてきましたが、改めてここまでの基礎知識をチェックしたい方は以下を参照ください。
下記の記事ではカテゴリー毎に一覧で表示されています。
各カテゴリーの一番下の記事から読んでいくことをおススメします。
もちろん、読者の方(あなた)の好みの記事から読んで頂いても構いません(笑)。
さて、この記事では「ザ・環境デューデリジェンスに関連する内容」というわけではなく、少し違った角度で環境デューデリジェンスについて書いてきます。
環境デューデリジェンスの実務に関係する内容ではないので肩の力を抜ききってお読み下さい。
環境デューデリジェンスと土壌調査って同じこと?
茶ポールさんと同じようにあなたもこんなことを考えたことはありませんか?
「環境DDと地歴調査や土壌調査って何が違うの?」やってることって一緒じゃないの?
実は環境デューデリジェンスを始めたばかりの私も正直なところ同じようなことを考えていました。
たしかに、土地の履歴を調べたり、現地でインタビューしたり、土壌を採取したりという業務内容は同じなんですよね。
しかし、今後もこの「環境デューデリジェンスの専門サイト」を読み続けて頂くと答えがわかると思うのですが、本質的な部分でも物理的な部分でも環境デューデリジェンスと地歴調査や土壌調査は異なっています。
例えば、こんな事が異なります。
・目的が違う
・期間が違う
・調査方法が違う
・調査プロセスが違う
・最終的な評価の表現が違う
いかがですか?
実は異なることがたくさんあるということが分かりますよね。
そして、この中で一番重要な違いが「目的」です。
環境デューデリジェンスと地歴調査や土壌調査では、この目的が一見同じようですが、本質的なところでは決定的に違います。
ここでは簡潔に説明しますが、環境デューデリジェンスの方が土壌調査よりビジネスライクなのです。
つまり、ビジネスの観点で土壌・地下水汚染問題を俯瞰的に意識しないといけません。
この「ビジネスライク」という言葉は、私の語彙力の無さを暴露してしまっていますが、まさにビジネスライクの観点で土壌・地下水汚染問題を把握できる人こそが、環境デューデリジェンスを深く理解できる人だと私は考えています。
なので、企業の環境DD担当者も環境コンサルタント会社もこの違いに気が付く必要があります。
この決定的な違いに気が付くことで、企業の環境DD担当者はより的確な考え方で環境コンサルタント会社が提出した提案書や報告書を精査することができると思います。
また、環境コンサルタント会社はより的確なプロフェッショナルジャッジメントができると思います。
私は環境デューデリジェンスに携わる中で、ある人に環境DDと土壌調査の本質的な違いを教えてもらいました。
正確には、教えてもらったのではなく、私自身がその人とのコミュニケーションの中で気がつきました。
まだまだ、私が環境デューデリジェンス担当1年目の時です。
そして、私の能力はこの気付きにより相対的に伸びました。
環境デューデリジェンスの本質を意識したからだと思います。
できれば、あなたにはこの「環境デューデリジェンスの専門サイト」の記事を読む中で、読者の方がM&A取引の中で行動や取組みとして具現化できる環境デューデリジェンスの本質をみつけて頂きたいです。
そして、環境デューデリジェンスのメモに書いておいてください(笑)。
環境デューデリジェンスの本質に関しては、以下の記事を参照ください。

【要チェック】M&A取引における環境デューデリジェンス(環境DD)の本質的な考え方
最後まで読んで頂き有難う御座いました。